青い鳥学園の先生を招いての「上田法研修会」

4月8日 上田法の研修会が豊橋のらくなーる本部で行なわれました。
愛知県立心身障害児療育センター「第2青い鳥学園」から理学療法士の山本先生と深谷先生に講師として来ていただき、講義と技術指導をしていただきました。

昨年秋にらくなーるのマッサージ師1名とパートナーが「上田法認定講習会ベーシックコース」に参加させていただいたのがご縁で、豊橋まで来ていただけることになりました。
本部から2名、各支店の支店長3名の合計5名のマッサージ師が、先生の手から直接技術を学びました。

上田法は、脳性麻痺児の筋の過緊張に対する治療的介入法として、1988年に上田正先生によって開発され、筋の痙縮や過緊張の状態を軽減することを目的に行なわれるものです。
5つの基本手技の中で、今回教えていただいたのは、先生方が最もよく使われているという「肩-骨盤法(S-P法)」でした。
S-P法では、体幹を回旋させるのですが、脊柱にへばりついている横突棘筋群の過緊張をとることで、脊柱の可動性が良くなったり、側弯などの脊柱変形が改善するそうです。
患者さんの下肢の下から手を入れ、骨盤を回旋させ、3分間保持します。


とてもダイナミックな手技のようなイメージでしたが、先生にやっていただいたS-P法は、痛みはなく適度に体が伸ばされとても心地良かったです。
前かがみになっていた姿勢がまっすぐになり、頚の動きがよくなりました。
関節を動かす時、どの筋をどの程度伸ばせばよいのかを感じとることが重要だと言われていましたが、患者さんに違和感がないようにタオルを入れたり、脊柱の前弯や後弯を術者の下肢で整えたりと、とても繊細な手技だなあと感心するばかりでした。
特に先生方が目で見るよりも手の感覚を頼りに筋の柔らかさや骨と関節の位置を確認しておられると聞いて、私たちも練習によってレベルアップができるのだと希望が持てたとともに、今後の施術の参考になりました。
上田法は痙縮だけでなく、肩凝りや腰痛などで筋の過緊張がみられる場合にも効果があるようなので、機会があれば研修に参加させていただきたいです。(服部)

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