代表理事からご挨拶

はじめまして、らくなーるマッサージを経営する一般社団法人MTKの鬼塚邦雄と申します。私は、これまでの21年間、人事労務問題を主とする経営コンサルタントとして企業経営のお手伝いをするとともに、給与事務などの代行サービスを主とする株式会社コンパスを経営して参りました。
盲導犬ディープわずかに残った視力の中で創業し、完全に視力を失った今日まで、コンサルタントとしてまた経営者として仕事を続けてくることができました。これは、多くの顧客企業のご支援と会社の仲間をはじめとする多くの人々、それにパートナーである盲導犬ディープのおかげです。あらためて心より感謝申し上げます。

しかし、人事労務問題にかかわってきた21年は、視覚障害者への雇用の門が、どれほど狭いものであるかを肌身にしみて感じる期間でもありました。
20数年前の自分がそうであったように、重度の視覚障害を持ったがために、それまでの仕事や職場を離れざるを得ないというケースには何回か遭遇しましたが、重度の視覚障害者を一般の企業で採用するというケースに出会う事は、残念ながら一度もありませんでした。
いつの日か、視覚障害者の雇用につながる仕事をしたい、しなければならないという思いは、否が応でも私の心の中で強くなっていきました。
視覚障害者であり、経営コンサルタントであり、経営者でもある自分に与えられた責務というかミッションがあるに違いないという確信にも似た思いです。
このような思いの中で、らくなーるマッサージの事業部長である服部めぐみと出会います。
彼女も全盲の視覚障害者です。自宅でマッサージ業を行いながら、民間企業の販売活動に従事し、なにより人生の中途で視覚障害者となった人への自立を支援するボランティア組織を先頭になって立ち上げ、代表として活躍しています。そして、彼女もいつの日か視覚障害者のための何かの事業をやりたいという夢を持っていました。

この出会いから、「在宅医療マッサージのらくなーる」が誕生しました。わたしたちの理念は、在宅医療マッサージという事業を通じて高齢化社会のニーズに応えること、そして、視覚障害者と一般の人が共に働き、互いに高めあう共生の職場を作り上げることです。
視覚障害者の代表的な仕事である鍼灸マッサージの分野は、高齢化社会の中の成長産業です。しかし、障害を持たない一般の方々の進出が激しく、視覚障害者は厳しい状況におかれています。
特に、在宅医療マッサージの分野では、車の運転、レセプト事務など視覚障害者にとって参入ハードルは高く、視覚障害者のマッサージ師が持つ高い技術を活かすことがなかなかできません。
わたしたち、らくなーるマッサージは視覚障害者のマッサージ師とドライバーとの二人三脚と、企業全体での営業と事務のサポート体制を作り上げることで、在宅療養の利用者様に対して、競合他社に負けない高品質なサービスの提供を追及して参ります。
ぜひとも、皆様方のご支援とご愛顧を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
一般社団法人MTK らくなーる事業部
代表理事 鬼塚邦雄

プロフィール

長崎県生まれ、愛知県豊橋市在住。1976年 東京大学工学部卒業、トピー工業株式会社勤務を経て、1991年に有限会社コンパスMC(現在の株式会社コンパス)を設立し賃金、人事分野のコンサルタント活動を開始。2012年に一般社団法人MTKを設立。
約10年前に視力を失い、4年前から盲導犬ディープと共に生活。平日は仕事、休日はボランティア活動と、なんとなく忙しそうな日々を送っている。