ガイドヘルプボランティア養成講座

7月7日 毎年恒例となっている「視覚障がい者ガイドヘルプボランティア養成講座」が豊橋市前畑町の総合福祉センターあいトピアで行われ、視覚障がい当事者としてお話しさせていただきました。今回は6名の受講者の方とかるがもさんのメンバー10名が参加してくださいました。

受講者さんは視覚障がい者と出会ったことがないという方が多かったので最近地域の小学校でお話しした生徒さんからの質問の内容を参考に話してみました。

ガイドヘルプボランティアの様子

 

小学生の素朴な質問は、目が見えなくて困ること、日常生活のこと、仕事のことだけでなく、
「目が見えたらいいなあと思ったことはあるか?」とか「目が見えないのに絵本を読むボランティアをしているのはなぜか?」など少し考えないと答えが出てこないものがありました。それを今回の講座でもそのまま話してみました。

 

目が見えたらいいなあと思う時は、家族や親しい人の顔・美しい景色を見てみたい。写真や映像を見て盛り上がる人たちの仲間に入りたい。
なぜボランティアをしているかと言えば、誰かに喜んでもらえるのは嬉しいから。
思いつくままにいろいろお話していたらマスクを着けたままだったこともあってちょっと一息つきたくなりました。
そこで受講生のみなさんに質問していただきました。
スマホはどうやって使うのか? 点字の触読は難しくなかったか?
町で白杖を持った人に声をかけたがヘルプを断られた。そんな気持ちになることもあるか?

 

たくさんの質問があって受講者さんの顔が見えなくてもどんな方なのか想像しながらお話しできて楽しい時間でした。でも講座が終わってふと、最近一人で歩く機会が減った私にとってやはりガイドヘルプはなくてはならないものです。そのことは伝わっているかなあ!ちょっと不安になりました。

 

コロナ禍で昼食は静かにいただき、講師の山本先生やかるがもメンバーさんとのおしゃべりがほとんどできず、少し残念でしたが視覚障がい者のこと・ガイドヘルプのことを知ろうと時間をつくって集まってくださったみなさんに心から感謝いたします。少しずつ外出してもいいかなあ?と思えるようになったこの頃、かるがもメンバーさんのガイドヘルプボランティアは視覚障がい者にとって心強い応援団です。(本部 服部)

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