10月6日(日)に愛盲連(愛知県盲人福祉連合会)のイベントで、名古屋市にある豊田産業技術記念館に行ってきました。この日の参加者は視覚障がい者13名、ガイドヘルパーさん10名、団体事務局1名の24名でした。この施設は、トヨタグループ発祥の地で、大正時代の工場を産業遺産として保存しながら、近代日本の発展を支えた繊維機械と現代を開拓し続ける自動車技術の変遷を、本物の機械の動態展示や実演で体験できる博物館です。「繊維機械館」と「自動車館」の2つのゾーンに分かれて展示されています。 参加者は最寄り駅である名鉄栄生駅に集合して徒歩5分くらいで到着。入館手続きを済ませたら館内へ。まずは腹ごしらえ、少し早めの昼食はレストランでのちょっぴり豪華なランチタイム。参加者同士で会話を交えながら全部おいしくいただきましたよ。
その後は3グループに分かれて見学をしました。私たちの班は、「自動車館」の見学に行きました。自動車創業初期から開発、製造に至るまでの流れが事細かに説明されていました。自動車を開発するまでには数多くの研究や実験を経ていることを学びました。最初は自転車に動力を付けて動かしたと言われているそうです。
今は「トヨタ」ですが、トヨタ自動車の創業当時は「トヨダ」だったそうで、1936年10月に販売促進と宣伝効果を狙って濁音が取れて「トヨタ」になったそうです。これはなぜかというと、
1.豊田佐吉や豊田喜一郎のように個人名と社名を区別するため、
2.音や読み方がすっきりしているため
3.カタカナ表記した時に8画で、八は末広がりになるためだそうです。
またトヨタ自動車のマークは一般公募で決まったそうです。明日誰かに話したくなるような雑学ですよね。
最後に2010年の上海万博で披露されたという演奏ロボットによるヴァイオリンの実演があったのでそれを聴きました。
ちなみに「繊維機械館」では、大正から昭和、現代までの織物の機械が100種類ほど展示されており、糸をつむぐ工程を実演で説明してくれたりもあったようですよ。次回行くことがあったらじっくりと見に行ってみたいです。
私は利用しませんでしたが、館内の案内チラシをもらうとその中にQRコードがついておりそれをスマホでダウンロードするとアプリが起動して各展示物の説明を見ることができるようでした。最近はいろんな施設で視覚障がい者でも楽しめるような配慮がされているところが増えてきてとてもありがたくなりました。
織物産業から自動車そして将来活躍するであろうロボットまでトヨタの歴史を見学をすることができよい社会見学になりました。(本部 中西)
トヨタグループの歴史を学びました
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