かるがもさんでガイドヘルプ養成講座

7月2日 豊橋の視覚障害者ガイドヘルプボランティア「かるがも」さんのボランティア養成講座が前畑町のあいトピアで行なわれ、服部が講師としてお話させていただきました。
毎年7月に社会福祉協議会のボランティアセンターの方が企画してくださり、二日間の日程で行なわれる初心者向けの講座です。
今回も、らくなーるのパートナー&かるがもメンバーでもある山口さんと午前中にうかがいました。

受講生は5名で、かるがもメンバーの方が10名ほど参加してくださいました。
いただいた時間が90分あったので、服部だけが話すのではなく、みなさんになるべくたくさん声を出していただきたいと思い「もし、いま目が見えなくなったら?」というテーマで受講生の方に意見を出していただきました。
「お金はどうやって見分けるのか?」「携帯は使えるか?」「点字は読めるようになるだろうか?」など、いろいろ意見が出てきて、みなさん自分ごととして真剣に考えてくださっているのが伝わってきました。

それにしても、何の打ち合わせもしなかったのに、お金の見分け方の時には手持ちの1万円・5千円・千円を貸してくださる方、わかりやすくホワイトボードに図を書いてくださる方、「次は硬貨がいるよね」と1円から500円までそろえて貸してくださる方…
かるがものメンバーの方の行動力のすばやさには感動でした。

お金の見分け方
中途視覚障害者のはじめの1歩を応援する「ビギン」や、視覚障害者の働く場所作りを目指している「らくなーる」の紹介をさせていただきながら、今日までの出会いを思い出していました。
本当にたくさんの方たちに応援していただいて、今があるなあと思いました。

触って楽しめる絵本の紹介

ガイドヘルプボランティア養成講座には、毎回歩行訓練士でリハビリテーションワーカーの山本ひでき先生がメイン講師として来られていますが、お昼をいただきながら情報交換できるのが楽しみです。
今回は「白杖の選び方」について教えていただきました。
視覚障害者が歩く時に使う白杖ですが、持っていれば何でもいいというのではなく、メガネを買う時、眼科医に処方箋を書いてもらうように、白杖も歩行訓練士にアドバイスをもらうほうがいいとのことです。
長さ・太さ・材質など、使用者の目的に合った杖選びは、やはりプロに任せるほうがより安全に正確に歩けるのです。
白杖を購入できるお店が限られていて、そのスタッフが必ずしも使用者に合った杖を選べるとは限らない、というちょっとびっくりするようなお話もありました。
豊橋市では4年ほど前から歩行訓練が事業化され、浜松から訓練士の先生が来てくださるので、そのような機会にどんな白杖を使ったらいいかアドバイスをいただくとよさそうです。

今回の受講生の方が、今後かるがもさんでボランティア活動に参加してくださったり、外出先で視覚障害者へのサポートをしてくださったらいいなと思いながら会場を後にしました。
山本先生、かるがものみなさん ありがとうございました。

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