6月3日(日) 豊橋市の総合福祉センターあいトピアで、ビギン主催の「白杖の使い方講座」が行なわれました。
ビギンは、らくなーるのメンバー数名が関わる中途視覚障害者のための「はじめの一歩」を支援するボランティアグループです。
この講座の講師は浜松のNPO法人六星の歩行訓練師、古橋先生と岩本先生です。
外出時の白杖の必要性と、駅のホームを歩く時の注意点、同行援護の利用についての講義を受けた後、2班に分かれ、午前中はグループでの情報交換、午後は屋外での白杖の使い方や、最寄り駅の前畑電停を歩いて確認する実技を行ないました。
白杖は視覚障害者が外を歩く時に持つものですが、人生の途中で見えない・見えにくい状態になった方には持つのこと自体に抵抗を感じられる方が多いです。
また、白杖をただ持っていればよいというのではなく、歩き方や目的に合った白杖を選び、安全に歩くためには白杖をどう使うとよいのかを歩行訓練を通じて知ることが大切です。
現在、豊橋市と豊川市では歩行訓練が福祉サービスとして事業化されています。
それを利用するきっかけにしていただければと「白杖の使い方講座」を数年にわたり行ってきました。
参加者の中には3年前に歩行訓練を受け、ビギンの行事に参加できるようになり、この日初めて一人で二川からあいトピアまで電車で来られた、という女性がいました。
ご本人はもちろん、それを聞いた私たちもとても嬉しい気持ちになりました。
初めて参加した別の女性は「白杖を購入し、自分も家の周りを歩くようにしたい」とおっしゃっていました。
休憩時間には、普段手にとって見ることが少ない「視覚障害者のための日常生活便利グッズ」の展示があったので、手にとって使い勝手を確認したり、購入するためにはどうしたらいいかを相談する利用者さんで大賑わいでした。
福祉用具を取り扱う事業所の方やガイドヘルプボランティアグループの方、同行援護をしている事業所の方からは、視覚障害者のことをより深く知ることができた、との感想をいただきました。
今回の講座が、また外に出てみたいという中途視覚障害の方の一助になれば幸いです。
たくさんの情報を届けてくださった古橋先生、岩本先生、ありがとうございました。(服部)