関節可動域制限に対する手技療法の話

私たちを利用していただく利用者さんのの多くは、「関節の動きが悪い」と訴えられます。
その原因は多岐にわたりますが、まず私たちはそれが症状を呈する関節の「外」にあるのか、また「内」にあるのかを見極めます。

「外」とは関節に連なる腱や筋肉、これが収縮していたり、緊張していると可動域が狭くなります。
「内」とは、二つないしそれ以上の骨の先端がふれあい、その周りを包むようにある関節包の内部を言います。
こちらで骨同士が癒着していたり、潤滑油にあたる関節液の粘度がたかかったり、関節包内に炎症があると可動域の制限が生じます。

この「内」の症状の中で、軽微な癒着などに対して、外の筋や腱をほとんど伸縮させることなく、関節包内を広げ、骨の接触面に遊びを作る「モビリゼーション」と言う手技療法があります。
この施術を行うことで、可動域の拡大だけでなく、疼痛の軽減や関節包内の代謝の改善が期待できます。
私たちはこの手技を「変形徒手矯正術」の一手段として活用し、症状の改善を図っていきたいと考えています。
(蒲郡支店 吉見)

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