上田法治療認定講習会に参加

こんにちは、浜北支店の内山です。
暑かったり少し肌寒かったりと風邪をひきやすい時期になってきましたね。
少し早めのインフルエンザも流行しているそうなので皆さんもご注意ください。

さて、9月15日(土)から17日(月)までの3日間、上田法治療認定講習会に参加させて頂きました。
上田法治療は、脳性麻痺児や成人の脳血管障害後遺症などの運動障害等に対して有効で、これまでに多くの学会等でその治療効果が報告されてきました。

参加者の皆さんと

今回の講習会では上田法の歴史、症例報告、基本的な5つの手技の練習、実際にクライエント(患者さん)をお招きしての身体機能の見立てと治療プログラムの立案と施術と評価といった内容のスケジュールでした。

講習会で特に力点が置かれていたのが基本的な手技の練習です。上田法の手技は絶妙な力加減でクライエントのターゲットとなる筋肉を伸ばす事になります。
そのために持ち方、ポジション、方向がとても重要になってきます。
練習中もインストラクターの先生に何回も手直しをして頂き、最終日でようやく形になりました。
施術者は全身を使うため、普段使わない所が筋肉痛になりました。
普段から鍛えてはいるんですけどね(笑)。

インストラクターの先生から「基本的な手技はもちろん大事だけれど、更に大事なのはクライエントの症状のある所だけ見るのではなく、体全身を見て何故こうなのか?どうすれば改善できるのか?その為に何をすれば良いのか?を考え、治療プログラムを立案する事が出来るだけの力」というお話がありました。
今回の講習会で一番印象に残っているのは、関節を柔らかくする事が必ずしもクライエントの日常生活動作の向上には繋がらないということです。

実習の中で実際のクライエントに施術をさせて頂いたのですが、そのクライエントは歩行がしにくく、足首がとても固くなっていました。
なので足首が柔らかくなる施術を行ったところ、足首が柔らかくなったが為に、着地した時に足首が固定できずかえって歩きにくくなってしまいました。
後でインストラクターの先生にお話を伺ったところ、そのクライエントは色々と施術を試したところ、足首は固いままの方が歩きやすいという結論にたどり着いたのだそうです。

今回の講習会に参加させて頂いて、見立ての大切さとその人の為に本当に何が必要か考える力を学習することができました。
これからは今担当しているクライエントの体の状況と治療プログラムをもう一度見直し、クライエントとご家族にとって何が良いのかを考え、実行できる施術者になれるように精進していきたいと思います。
(浜北支店 内山)

最新情報の一覧に戻る