盲導犬の最近の話題から

今年1月の朝日新聞に「盲導犬9年連続で減少。育て親集まらず、育成費用不足」という記事が載りました。
記事によると、「国内の盲導犬は09年度の1070頭をピークに減り続け、18年度は928頭だった。」との事です。

全国の重度の視覚障害者が約10万人といわれていますから、概算で約100人に1頭という状況です。
減少している大きな理由は、訓練前の子犬(未来の盲導犬)を家に預かって育てるパピーウォーカーと呼ばれるボランティアさんの不足と育成のための寄付金の不足だと指摘しています。

盲導犬の1ユーザーとしては悲しい限りです。でも嬉しいこともあります。
日本全体の人口10万人あたりの盲導犬人口(いや犬口かな?)は約0.7頭です。
わが地元、東三河の人口、約60万人では、約4頭という事になります。
ここ5年ほどは2頭だけで全国平均の半分でした。
東三河は盲導犬に関する限り、ずっと後進地域だったのです。

ところが昨年、今年と1頭ずつ増えて、とうとう4頭になりました。
バンザーイ、やっと全国並みになりました。
きっと街中で皆さんが盲導犬を目にする機会も増えるはずです。
その時は温かく見守ってくださいね。

また、今年の2月には「AI搭載の“走るスーツケース”誕生へ 視覚障害者の移動をサポート、IBMら5社が共同開発」という興味深い記事も報道されました。
人工知能搭載のスーツケースが盲導犬の代わりに視覚障害者をガイドしてくれるというのです。
なかなか素晴らしいアイデアですね。
でも個人的には、それでも「生きた盲導犬」に魅力を感じます。
世話がかかるし大変なのですが、でも生盲導犬の素晴らしさは他に代えようがありません。

今は、「ステイホーム大作戦」に協力して家の周りだけの散歩ですが、コロナ後には盲導犬ジェムと一緒に思いっきり歩き回りたいと思っています!!
そんな日が一日も早く来ますように。(鬼塚)

ボクの出番はまだかな・・・?(ジェム)

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