グランドソフトボール

「何のスポーツが好きですか?」と
聞かれたら皆さんはなんと答えますか?

 

 

私は「野球が好きです」と答えます。
小学生のころから中日ドラゴンズのファンだった私は、
野球を見るのが好きでした。

 

 

運動神経が悪いせいか
視力的なハンディがあるせいかは分かりませんが、
自分がやるのはどうも苦手でした。

 

 

そんな中、私が岡崎盲学校に在籍中に
野球をすることになるとは思いませんでした。

 

「グランドソフトボール」といって視
覚障がい者がプレイできる野球があったのです。
転がってくる球をバットで打つというものでした。
簡単に説明をすると、
特徴的なのは1チーム10人でプレイすることと
守備と走者がぶつからないように
走塁ベースが守備ベースの隣に作られていることです。

全日本グランドソフトボール連盟サイトより引用、写真

ピッチャーが全盲選手のため
弱視選手のキャッチャーが投球前に「さあ来いさあ来い」と、
てばたきをして投げる方向を伝えます。

 

ボールはハンドボールくらいの大きさの球を使います。
特にボールが全盲選手のほうへ飛んだときは
緊迫した雰囲気になりますが補球した時は圧巻です。

 

私は在籍中の3年間で、センターとキャッチャーを担当しました。
練習を始めた時から、「これは楽しい」と思えました。

 
毎年8月に学生の全国大会があったので
それに向けて必死で練習しました。

3年生の全国大会は母校が主幹校でしたので
いっそう力が入りました。

 

 
グランドソフトをやって野球の楽しさを実感できたこと以上に
キャプテンをやらせていただけたことで
チームをどうまとめていけばうまくいくのかといったことを
考えることができ大変貴重な経験となりました。

 

現在は生徒数の減少などから5年前の大会を最後に
学生の大会は消滅をしてしまい残念です。

 

 

しかし社会人の大会は国体種目にもなっていますし、
愛知県内にもチームがあると聞いているので
機会があればまたやってみたいと思っています。
(本部 中西)

最新情報の一覧に戻る