白杖の歩行訓練

私の住む豊橋市北部は、公共交通機関がほとんどなく、移動には車が不可欠です。
白杖は使っていて単独歩行の経験もありますが、外出はほとんど家族や友人・知人の車での移動に頼っています。
豊橋駅ならバスで行けるかも?ただ何年か前にバス停近くに環状線ができたことで車の通行が増え、バス停の様子はすっかり変わってしまっていたのです。
安全に利用できるかとても不安でした。道を渡らなくても駅へ行くバスには乗れますが、帰りは音響信号も点字ブロックもない横断歩道を渡り、下へ降りなければなりません。
家族も友人も「危ないから止めたほうがいい」と言います。

 

プロに相談してみようと歩行訓練を受けることにしました。
浜松のウイズから来てくださった先生は、私が関わる中途視覚障碍者のためのボランティアグループ「ビギン」で白杖の使い方講座をしてくださった先生でした。

 

1回目は自宅から。歩く前に白杖の長さや形状が私に合っているか確認してスタート。
道の様子や歩く時の手がかりを教えていただきながらバス停へ。
道の境目やガードレール、溝など目印があれば安全に確実に歩けます。
道を渡るのも見通しがよいとのことで、慣れれば一人で歩けそうです。

 

2回目は、豊橋駅でバスを降りてから市電や名鉄・JRへの乗換、電車からバスへの乗り換え。
確実に歩けるようにチェックポイントや手がかりを教えていただきました。
駅には点字ブロックがあるので、それをうまく使うと確実に思うところに行けます。
今までは、なんとなく歩いて、うまくいったら「ラッキー!」なんて思っていましたが、この頃は安全第一。
チェックポイントを確認しながら決まったところを歩けばストレスなく目的のところまで行けて、歩くのが楽しくなりました。

 

歩行訓練は、白杖を使って歩いたことのない方が杖の使い方を覚えるために受けるものだと思っていましたが、自分の行きたいところへ安全に行くために、訓練士さんに情報をもらい、安全に確実に歩けるように利用すればよいと実感しました。行き先が不安だったり、周りの様子が変わったりしたら訓練士さんに相談して一緒に考えていただくと事故が防げると思います。

 

私の訓練はまだ続いています。
市電でビギンの活動拠点となるあいトピアへ行けるように。あいトピアから市電に乗れるように。
今更ですが新たな挑戦です。
歩行訓練は事業化されているので各市町村に問い合わせてみてください。
豊橋・豊川・蒲郡の方は障害福祉課
静岡県の方は県視覚障碍者情報支援センターへ。
(本部 服部)

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