９月にらくなーるの仕事で、グループホームの利用者さんのお部屋に伺いました。その時にりんどうの花が、青紫・ピンク・白と３色上手に活けられていました。園芸品種ですが初めてピンク色を見た私。しばらく利用者さんと話が盛り上がりました。
りんどうは秋の花として最後に咲く山野草です。晩秋の山野を飾る、小さくても品格のある青紫色の花。茶花に使われますし、俳句の季語にもなっています。
山や草原、林の中でも見られ高さは15㎝～80㎝。直立しますが地面に這っているものもあります。それがまた野趣に富んでいるんですね。
つぼみはらせん状ですが開くと筒状の5弁花で5㎝くらいの長さ。晴れた日に花を咲かせ、雨の日や夜は閉じています。富幕山(とんまくやま)の案内板にも11月に咲く花として写真入りで紹介されています。
10月中旬に標高1900mの栂池自然園をトレッキングしてきました。紅葉の真盛りの中、出会った花はりんどう一輪だけでした。翌日は標高1500mの白馬五竜高山植物園を散策。かろうじて名残のりんどう2本を見ることができました。高山では平地よりずっと早く季節が移ろうのですね。
晩秋の風に吹かれながら、この秋3度目のりんどうの花を富幕山に探しに行ってくるつもりです。 （浜北支店M）
山ふところの ことしもここに 竜胆(りんどう)の花 （種田山頭火）