6月8日 今年もビギン主催の「白杖講習会」が豊橋市前畑町のあいトピアで行われ、コンパス&らくなーるのメンバー5名とディープで参加してきました。
早いもので、浜松の歩行訓練師の先生に来ていただいてのこの講習も、今年で5回目を迎えました。
みんなの気持ちが天にとどき、雨どころか午後の体験歩行はとってもいい天気でした。 ケーブルテレビのティーズの方が取材に来てくださいました。
目の見えない人が歩くときに使う白杖(はくじょう)、視覚障害者の日常生活用具を扱っているところで手に入るのですが、使えるようになるには持ち方や動かし方だけでなく、自分が行きたいと思う場所までの地図を知っておくことが大切なんです。
どの道を、何を手がかりにして歩くとよいのかを教えてくださるのが歩行訓練師の先生です。
豊橋市ではこの歩行訓練が平成23年度から事業化され、訓練を希望する視覚障害の方のお宅を訪問していただけるようになりました。
でも残念ながらこの事業が市民のみなさんにあまり知られてないのか、訓練を希望される方が少ないそうです。
目が見えなくなって外出をあきらめている方もいらっしゃるかもしれませんが、この講習に参加して私たちと出会い「白杖を使うことで安全に歩けるかも知れない」という気持ちになっていただければと毎年続けています。
また、視覚障害者をサポートしてくださる方に「ガイドヘルプ」という手引きの方法を知っていただく機会も作っています。
この講習には初心者の方だけでなく、白杖を使って歩くことに慣れている方も参加されています。
実際に外を歩く実技指導では、杖の使い方が自己流になってしまっているのを修正したり、先生にあいトピア周辺の電停の手がかりを教えていただいて、レベルアップができた方も多かったのではないでしょうか。
道を渡る時方向を示してくれる「エスコートゾーン」というのが手がかりになることを教わりました。
点字ブロックのように黄色ではありませんが、線状のブロックがさくらピアの前の道と公園と公園の間の道にあり、これにそって歩くと正しい方向に渡れました。 目印も意味がわかれば上手に使えます。
「外に出よう!社会と繋がろう!」を合言葉に活動しているビギンですが、「視覚障害者が町を歩くことこそ後に続く方たちの外出への勇気になるのだ」と先生が話してくださったのが心に残った講習でした。