12月27日(土) 午後から蒲郡で行われた「夢追いかけて映画会」の上映10周年を記念した講演会に行ってきました。10年前から字幕や音声ガイド付きのバリアフリー映画の上映を続けているというのも驚きですが、今回の講演はとっても中身の濃いものでした。
講師は、「ナミねえ」こと竹中ナミさん。竹中さんは、神戸で障がい者の自立と社会参加を実現するための就労支援活動を行うプロップ・ステーションを23年前に立ち上げ、理事長をされています。重度心身障がい者の長女まきちゃんを授かったことをきっかけに独学で障がい者医療や福祉を学び、障がい者を「チャレンジド」と呼んで就労支援活動をされています。障がい者就労支援のIT技術習得セミナーや、障がい者がプロからスイーツ制作を学ぶ神戸スウィーツ・コンソーシアム「チャレンジド・プログラム」の活動などたくさんの人が関わっての活動をされています。
竹中さんのことをみんな「ナミねえ」と呼び、彼女もそれを望んでいて会場とナミねえとの距離が近く感じました。
どんな人も一人では生きていけないのでみんなで支えあっている。「プロップ」とは支えあうという意味だそうです。 講演の中で心に残った言葉は、 「一流の人から一流の技術を学ぶ」です。 プロップ・ステーションのチャレンジドは一流の人からIT技術を学び在宅で仕事ができるようになったそうです。 お菓子作りも一流から学びチャレンジドがスタッフとなり別の人に教える。時間がかかっても3人で1人分の仕事になっても社会とつながっている。 福祉ではなく企業としての強い姿勢が感じられました。 そして困難な道をいくつか越えた今「まきが私をここまで連れてきてくれた」と振り返っておられたのも印象的でした。
講演会の後、座談会となみねえのコンサートもあり、盛りだくさんでした。 らくなーるもナミねえの活動に元気をいただき、また前進していけそうです。
本の執筆もされており 「ラッキーウーマン」 「プロップ・ステーションの挑戦」 が紹介されました。 インターネットの図書館「サピエ」に音声データと点字データがあり早速読んでいます。
プロップステーションについて詳しくは↓↓
社会福祉法人プロップ・ステーション http://www.prop.or.jp/