先月の通信で「オトングラス」の紹介がありましたので、今回も視覚障害者向けのちょっとハイテクな話題を一つ。
少し前、全盲の私たちでも音声ガイドにより、スマートフォンやタブレット端末が利用できることを紹介し、現在ではらくなーるでも、私や服部先生もスマホを利用しています。
そんなスマホ向けのアプリで「BE MY EYES」というのがあります。
SNSの一種になると思いますが、視覚障害者とそれをサポートしてくれるボランティアが登録します。
何らかのシーンで「誰かの目を借りたい。」と思った視覚障害者がこのアプリを開き、ボランティアを呼び出します。
アプリは近くのボランティア数名を呼び出し、最初に応答したボランティアと視覚障害者をテレビ電話で繋ぎ、視覚障害者はスマホのカメラを、見てほしいものに向け、その様子をボランティアに説明してもらうというものです。
外出先でバス停の時刻表を見てもらうとか、飲料水の自販機などのボタンを見てもらうとか、炊飯器やオーブンレンジのような複雑な家電品のディスプレイを見てもらうとか、取り込んだ洗濯物の色合わせを見てもらうなどが、利用シーンとして考えられます。
興味を持たれた方はぜひボランティアの登録をしてみてください。(蒲郡支店 吉見)