平成24年のクリスマスイブ、
私は人生で一番衝撃的なクリスマスプレゼントをもらいました。
それは「脳梗塞」という嬉しくないプレゼントでした。
55才の時でした。
昼食を食べに居間に行こうとしたら、
よろけて倒れてしまいました。
何度起き上がってもよろけて倒れてしまい、
まるでコントやないか!と
心のなかでツッコミをいれられたのも束の間、
そのうち気分が悪くなってきて、
これは脳がやられたと自分でも分かりました。
病院に連れて行ってもらったのですが、
受付でも言葉はしゃべりにくいし、
字も殆ど書けず、
予想通り脳梗塞と診断され、
そのまま入院でした。
幸い、マヒは比較的軽かったのですが、
バランス機能と認知機能に大きなダメージがあるようでした。
どうにか歩けるようにはなったので、
無理を言って約2週間で退院させてもらい
自宅に帰りましたが、
腕も脚も自分でコントロール不能で
車の運転も自転車に乗る事も出来ませんでした。
それでもリハビリの先生に指示された事を
やり過ぎなくらいに毎日根気強くやり続けていたお陰か、
2ヶ月後には自転車に乗れるようになり、
車の運転の許可も頂く事が出来ました!
さて、ここまでは一人のおやじのただの病気経験談です。
私が皆さんにしっかり聞いて頂きたい事はここからです!
1つ、「悪い習慣は事が起きる前にやめましょう」。
私は家族の忠告にも耳を傾けず、
塩分の多いカップラーメンを毎日のように食べ続けていました。
しかもいろんな蓋を集めて喜んでいた阿呆です…。
100種類を目前にして倒れてしまいました。
2つ、「躊躇わず、すぐに救急車を呼びましょう」。
私は体裁を気にして躊躇したために
最適な治療のチャンスを逃しました。
司令塔の脳をやられた後遺症というのは強烈で、
一生完全には無くならないように思います。
「後悔先に立たず」。
みなさんもこの2つを心に留めて、
こんな衝撃的なプレゼントをもらわなくていいよう、
毎日健康に過ごしてくださいね!(本部 吉永)