「梅核気」って?

まだまだ続くコロナ禍中ではありますが、
初夏を思わせる日もある今日この頃ですね。

先日、中区のご利用者様のお宅を訪問した時のことです。
樋山に喉の違和感を訴えてこられました。
お話を伺っていると、自分もその症状を経験したことがあり、
頭に浮かぶものがありました。

 

皆さんは「梅核気(ばいかくき)」をご存じでしょうか?
西洋医学においてヒステリー球・咽喉頭神経症というものです。
喉に異物感や塞がった感じがして食べ物の通りが悪く感じ、
病院で咽頭から食道を調べてもらっても、異常がない!
東洋医学ではそれを”梅核気”といいます。

 

ストレスにより「気」の滞りが自律神経の乱れをおこし、
原因となることが多いとも言われております。

「梅核気」の漢字に使われている「梅」梅干し

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自律神経でも特に交感神経の働きが優位になると、
喉のあたりの筋肉が収縮するので咽喉頭や食道などが細く締め付けられます。

 

喉がつかえる、締め付けられる、
何かができているような違和感や異常感を咽喉に感じる状態のことです。
実際には、何かができている訳ではないので、
吐き出すことも飲み込むことも出来ませんが…。

 

私は梅の種がのどにあるような?
えへん虫がいつまでもいるような?
感じが継続的に感じられ、
病院を受診した経験がありました。
もちろん検査しても異常所見なしでした。
もう、かれこれ30年以上前の話です。

 

我々マッサージ師は確定診断を下すことはできませんが、
ご利用者様には「梅核気」の説明をし、
鍼を打たせていただきました。
その後、大事をとって受診を進めました。

 

 

今回は私自身が梅核気の施術をした経験もありましたし、
症状の体験があったため、
対応することができたのが幸いでした。

 

ただ私達の訪問先では、
不定愁訴を訴える方々が本当に多いです。
話に耳を傾け背中をさするだけ、
「つらいよね」「大変だよね」と共感だけで
終わる場合が実際にある時も多いです。

それが今できる全てでもあり、
無力を感じ心苦しい時がありますが、
私達にできることを常に考え、
ご利用者様に寄り添った施術ができるよう、
これからも努めていきます。(浜松支店 樋山)

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