阿呆なおやじの脳梗塞経験談・後編

5月号らくなーる通信に、
私がどうして55才にして脳梗塞で倒れてしまったか、
そしてその対処を誤った後悔を書かせてもらったのですが、
今回は、脳梗塞発症前一ヶ月の前兆と
リハビリの大切さと今も残る後遺症について聞いて下さい。

 

 

まず、前兆についてです。
私は学生時代からずっと日記をつけていたのですが、
病気になった頃を振り返ると「朝起きた時に頭が痛い」とか、
「運転中に居眠りをしてしまいチャッターバーを踏んで目が覚めた」
という事が何度か書いてありました。

 

悪魔が忍び寄っているのも知らずに陽気なおやじでした。
みなさんは、身体が教えてくれるサインを
見逃さずどうか自分を守って下さい。

 
悪魔のイラスト

 

 

次にリハビリについてですが、
一般に言われているように病気になってから
1年くらいは効果も出やすいので
この時期にかけるつもりで打ち込むべきだと思います。

 

私も最初の2ヶ月は1日5・6時間、
その後も1年経つまでは、
毎日2時間くらいはやっていました。

 

重症度によっても違うでしょうが、頑張れば、
先生の回復予想を越えられると思います。
回復期を過ぎた今は、痙縮に負けない事、
筋力を落とさない事を目標に「毎日少しでも継続」を心掛けています。

 

 

最後に、今も残る後遺症についてです。
これは重度の障害が残り、
ずっと辛い思いをされている方の事を思えば、
自分の辛さなんて屁でもないので書くのも憚りますが、
8年経った今も片方の腿と腕がブラブラしていて、
なんだか操り人形になってしまった気分です。

 

 

でも気を付けていれば粗相することなく暮らせています。
それと認知機能のダメージで
物忘れがひどくなったのも変わりませんが、
それも職場では必ずメモを取ったり、
自問自答したりして工夫し、
時々迷惑をかけますが、
大過なくやれています。

 

 

最たるダメージは家族を路頭に迷わせ
頭が上がらなくなった事かもしれません。
(本部 吉永)

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