きらら浜松さんでミニセミナー

らくなーる浜松支店長の樋山和幸です。
7月17日に「きらら浜松」さんでミニセミナーを開催しました。
前日には湖西市市民会館でのセミナー、2日連続のセミナー開催となりました。

ミニセミナー開催は浜松支店では初めてのことです。
いつもの「らくなーるセミナー」は、複数の事業所・介護関係者などオープン参加のセミナーに対し、ミニセミナーは事業所様へ出向いて行うものです。
今回は浜松支店長の私と豊橋本部より応援3名で「きらら浜松」さんにお邪魔いたしました。

今回ご参加いただいたのは、太田施設長をはじめ看護職・介護職など実際に現場に就いているスタッフの皆様14名の方々でした。
皆様ありがとうございました。
現場で働く皆様には、直接医療保険によるマッサージは少し距離があったかもしれませんが、その仕組み「らくなーる」を理解をしてもらうために、初めに医療保険を使った訪問マッサージの説明・仕組みのビデオを観ていただきました。

ビデオの中に出てきた言葉「AZP」について、おそらく参加者の皆様方が初めて耳にしたと思われる「AZP・解剖学的肢位」とは何かを説明させていただきました。
私たちが施術時に特に注意をして行っている、「AZP」とは?

介護というお仕事では、利用者さんの体に直接触れることが多くあります。
トランスファーは勿論、体を支えたり、さすったりなど。
そのすべてに「AZP」が関係しています。
関節は「正しい姿勢・向きで、正しい方向に」動かすというものです。

それがどんな事かを参加者皆様方に簡単な方法にて「立位・座位」で、それぞれ体験していただきました。
普段は何気に立っていたり、椅子に坐しているだけではありますが「AZP」に注意をしながら、それから外れているときとの、体にかかる負荷の違いを実感していただくものです。
患者さんに置き換えれば、座位から立位への動作移行時に、正しい向きで正しい方向に関節運動(立ち上がる動作)をしているのと、ずれている運動では、大きく負荷が違ってきます。
言い換えますと、運動した力が無駄に何処かに逃げているという事であり、場合によっては負荷がかかりすぎている部分の痛みの助長をすることも。

今回参加してくださった皆様方は、介護の現場の中にいる方々です。
現場においては、トランスファー(移乗動作)はつきものです。
トランスファーはその方法を間違えると、利用者さんの転倒・骨折などの事故を誘発する原因にもなりかねません。
また、介助する側の故障につながることも。
介助される方及び介助する方にとって、大変リスクの多いものであるともいえます。
いかに、患者さん・利用者さんを負荷が少なく、正しく体位変換できるのか?
その点に注意をしながら体験していただきました。

座位での「姿勢が大事」の体験では、手のひらが、下向き・上向き時では、皆様方びっくりするほど負荷の違いを感じ、持ち上げられる人の体重が急に数十キロも重くなった感覚を実感いただけたかと。
立位時の体験では、すこし片足をずらすなど「AZP」から外しただけで、直立位のバランスが崩れやすくなったことを感じていただけました。
AZPを外れると「バランスが取れない(転倒の原因)」「体が窮屈(痛みの誘発)」となります。

手のひら上向き、下向きでこんなにも違う!!

その後、「寝たきりで座位に移行するのも困難な利用者さん」というの想定のもとで、マッサージの体験に移り、上肢・下肢ともに1名ずつ体験していただきました。
下肢を施術するだけでも、体幹は勿論、上肢にまでマッサージの効果があることを感じていただけたはずです。
今回、下肢の施術体験の時には、あえてAZPを外した施術と正しい向きでの正しい方向への運動のときの大きな違和感をあえて実感していただきました。
AZPにて足首を前後にするだけで、頭の先まで動いていることを感じられるのに、AZPを外すと、膝ぐらいまでしか動かないと…
足首を動かしているだけの施術なのに、体幹・頸肩部分まで力を負荷なく伝えることができるとを感じていただきました。

上肢の施術体験では、施術に力がほとんどかかっていないことを感じていただきました。
力はかかっていないのですが、施術途中から「肩がやわらかくなっています」との感想も。
片側の施術のみではありましたが、施術前と比べると「軽くなり、温かくなった」と。
お2人とも施術後の素敵なコメントありがとうございました。

その後、私たちが行っている運動法をいくつか紹介させていただきました。
勿論、ここでも大切なのは「AZP」です。
参加者皆様方とスタッフ一同、右手・左手前後・上下ににゆさゆさ、グルグル!
「肩こり」の改善・予防につながるものであります。

施術の中では、基本は「AZP」にて利用者さん個々の筋力・関節の具合によって、四肢体幹の補助をしながら運動を行います。
大切なのは、筋肉・関節は自動運動・他動運動を問わず「正しい方向に正しく」運動をしていれば筋力・可動域の衰えは間違いなく防げるということです。

私たちが訪問する利用者さんは、高齢・寝たきり・肢体不自由などで外出するのが難しい方がほとんどです。
その方々へ、微力ではありますが「らくなーる」はお力添えになれたらと考えます。

最後に、今回セミナーにご参加頂きました皆様方ありがとうございました。

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