らくなーる浜松支店長の樋山和幸です。
先日9月10日に第6回らくなーる浜松セミナーを西区雄踏文化センターにて開催しました。
浜松支店スタッフ3名、豊橋本部より応援1名4人体制でのセミナー開催でした。
今回ご参加していただきました皆様方は介護支援事業所のケアマネージャーさん3名、福祉用具レンタル店のスタッフさん1名、地元雄踏町の方で、ご家族ご親戚に高齢の方を抱え「医療保険」を使った訪問マッサージに関心を持たれている一般の方々6名、総勢10名ものご参加を頂きました。ありがとうございました。
まず始めに医療保険を使った訪問マッサージの説明・仕組みのビデオを観ていただきました。
次に、ビデオの中にも出てきます「らくなーる」が施術において特に大切にしていること、『AZP・解剖学的肢位』について説明させていただきました。
私たちが施術時に特に注意をして行っている、『AZP・解剖学的肢位』とは?
関節は「正しい向きで、正しい方向に」動かすというものでございます。
「正しい向きで、正しい方向に」動かすとは…?
参加者皆様方で、どのようなものかを実際に体験していただきました。
普段は何気なくに、立っていたり、椅子に坐しているだけではありますが「AZP」 に注意をしながら、それから外れているときとの、体にかかる負荷の違いを実感していただくものです。
患者さんに置き換えれば、正しい向きで正しい方向に関節運動しているのと、ずれている運動では、大きく体への負荷が違ってまいります。
云い方を変えると、運動した力が無駄に何処かに逃げていて十分に伝わらないという事であり、場合によっては一点に力が集まりすぎて、筋・骨への負荷大にて、脱臼などを引き起こしてしまうことも…。
またマッサージにおいては、体位変換をしていただくことが多々あります。
その時にも関節の「向き・位置」によっては、利用者さんの体にかかる負荷が大きく違ってまいります。
ゴロンと体の向きを変えるだけなのに、場合によっては、強い痛みを引き起こすことも 。
いかに、患者さん・利用者さんを負荷が少なく、正しく体位変換できるのか?
参加者の方から「こんなに力が入りやすいんですね!」と。
逆にAZPを外れると「体が窮屈」「必要以上に力を入れなければと」などの感想もありました。
手のひらが下向き、すこし片足がずれているなど「AZP」から外れている時の体にかかる負荷の大きさを感じていただけたかと。
続いて、マッサージ体験に移り、上肢・下肢ともにお一人づつ体験していただきました。
今回、下肢の施術体験の時には、AZPを外した施術と正しい向きでの正しい方向への運動の大きな違和感をあえて実感していただきました。
正しい方向への運動だと足首を前後にするだけで、腰のあたりまで動いていることを感じられるのに、ちょっとAZPを外すと、膝ぐらいまでしか動かないと…。
片側の施術のみではありましたが、施術前と比べると「軽くなり、温かくなった」との感想。
その後、私たちが施術の中に実際に取り入れています、運動法を幾つか紹介させていただきました。
ここでも大切なのは「AZP」です。参加者皆様方とスタッフ一同、右手・左手両腕を前後・上下ににゆさゆさ、グルグルといたします。
これは「肩こり」の改善・予防につながるものであります。
本来の施術の中では、基本は「AZP」にて利用者さん個々の筋力・関節の具合によって、四肢体幹の補助をしながら運動をいたします。
大切なのは、筋肉・関節は自動運動、他動運動を問わず「正しい方向に正しく」運動をしていれば筋力・可動域の衰えは間違いなく防げると云うことです。
最後に質疑応答へと移り、多くの活発なご意見を頂きました。
今後のより良い「らくなーる」を目指すための参考にさせて頂きます。
私たちが訪問するご利用者さんは高齢・寝たきり・肢体不自由などで外出するのが難しい方々がほとんどです。
その方々へ、医療に携わる、社会資源の一つとして微力ではありますが「らくなーる 」はお力添えになれたらと考えます。
次回のらくなーる浜松セミナーは11月中旬を予定しております。 最後に、今回セミナーにがお参加を頂きました、皆様方有難うございました。