8月5日(土)豊橋市のカリオンビルで行なわれた「人にやさしいまちづくりサポーター養成講座」に服部がパネラーとして参加してきました。
市役所建築指導課主催で毎年行なわれていて、今年が4年目だそうです。
人にやさしいまちづくりサポーターになると「人にやさしいまちづくり塾」の講師として活躍できるそうです。
今年の養成講座は7月8日から8月19日まで全4回行なわれました。
8月5日は3回目で、「みんなと考える人にやさしいまちづくり ~やさしさとは何か~」というテーマで意見交換しました。
パネラーには、車いす使用の原田さん、聴覚障害者をサポートしている平松さん、知的障害者の施設で働く伊藤さん、視覚障害者の服部の4名が、柳原さんの進行のもと、それぞれの立場でお話しました。
豊橋が「人にやさしいまち」になるために、日常生活や仕事・外出時や災害時に必要なサポートについて話が進んでいきました。
まずはそれぞれの障害について知ることからです。
知的障害者の生活を施設でサポートされている伊藤さんは、コミュニケーションの難しさはあるが、みんな人懐っこく純粋。ボランティア活動を通していろいろな人がいることを知ってほしいと言われていました。
聴覚障害の場合は、一見「聞こえない人」ということが周りに分からないので、なかなかサポートが受けづらいこと、平松さんは、大学での学生支援をきっかけに聴覚障害者と関わるようになり、外出時や災害時に聴覚障害者に必要な情報が文字や手話などで提供されているか、駅や避難所での状況をチェックするようになったこと、まだまだ不十分なので改善されるよう豊橋から発信していきたいと言われていました。
車いすの原田さんは、外出先での段差越えについて実践してくださいました。
キャスター上げといって、助走をつけながら車いすをやや後に傾けると、今でも15センチくらいの段差なら越えられるそうです(若い頃は20センチくらい越えられたとか!)。
車いすテニスやロードレースに参加したりと、とても活動的です。
「車いすなのに?」と言われることもあるけれど、やりたいことをやっているだけ、というお話に同感でした。
仕事の話では、自営でオーダーメイドの車いすのお店をされているそうですが、利用者さんそれぞれにあったアドバイスができ、たいへん喜ばれているそうです。
車いす使用の方の就労もなかなか厳しいようですが、やはり誰かの役に立つ、必要とされることが何よりも嬉しいことでやりがいを感じるそうです。
服部は、見えない人も色にはとっても関心があり「虹色リーダー」という、声で色を知らせてくれる用具の紹介をしました。もちろん、らくなーるのこともお話しました。
普段、視覚障害以外の障害について、知る機会がほとんどないので今回の意見交換はとても参考になりました。
一人ひとりが少しでも周りの人に関心をもち、おせっかいかもしれないけれど声を掛け合うことで、「やさしいまち」になっていくのでは、と思いながら会場を後にしました。
建築指導課の白井さん、話しやすい雰囲気をつくってくださった柳原さん、ありがとうございました。
(服部)