12月16日(土) 三河青い鳥医療療育センター内、上田法治療研究会のインストラクター深谷先生と冨田先生がらくなーる本部へ来てくださり、上田法治療の講習会が行なわれました。
らくなーる治療室での講習会は、4月に続き2回目です。
9月に3名のマッサージ師が上田法治療認定講習会ベーシックコースに参加させていただいて、少しずつ日々の訪問に上田法治療を取り入れています。
とは言え、正しい姿勢や力の入れ具合、目的の筋を効果的に刺激するためのタオルの入れ方など、教えていただきたいことはたくさんあります。
実際に利用者さんに施術をしていて、よりよい効果がどうしたら得られるだろうか、と参加した7名のマッサージ師はみな真剣に先生の手の動かし方や足の位置・姿勢など見て、触らせていただきました。
上田法治療は痙縮(けいしゅく)や過緊張のある筋肉を対象に行い、縮めるまたは伸ばすことで固さやツッパリがとれ、体が動かしやすくなります。
実技では、最もよく使う肩骨盤法と下肢法をじっくり教えていただきました。
わずかな方向の違いや手の固定の位置によって、まったく違った感じになります。
また、5つの基本手技の中の肩甲帯法は、脳性麻痺で背中が丸く肩が前に出て手が上がりにくい方に行なうと姿勢がよくなり、呼吸がしやすくなります。
手が上がるようになると、着替えが楽になるなどQOLの改善につながります。
「先生たちのように利用者さんにより添い、少しでも体が動かしやすくなっていただくためにはどうしたらよいか?」「やはり視力が必要なのだろうか?」との問いに、先生からの答えは、
「自分の手の感覚をよくすること!目は使うけれど、最終確認はやはり自分の手に伝わってくる感覚を頼りに、丁寧に動かしていく」とのことでした。
自分の体と利用者さんの体を密着させることで得られる情報が増えるそうです。
心に残ったお話でした。
今回も根気よく丁寧にご指導いただき、ありがとうございました。
(服部)