視覚障害者ガイドヘルプボランティア養成講座

7月5日(木)、6日(金)の2日間、豊橋の視覚障害者ガイドヘルプボランティア「かるがも」さんのボランティア養成講座が前畑町の総合福祉センターあいトピアで行なわれました。
服部は1日目の午前中、講師として「視覚障害者の日常生活とボランティア活動への願い」というテーマでお話させていただきました。

毎年この時期になると行なわれる新規の方向けの講座ですが、今回は女性5名の参加で、現在活動中のかるがもさんメンバーも一緒に聞いてくださいました。
何か新しい話題をお伝えしたいと思い、今回はiPhoneを使っての紙幣の識別アプリと、ナビアプリを紹介しました。

画面が見えない人にとって、スマホのツルツルの画面操作はなかなか難しいです。
でもiPhoneには「ボイスオーバー」という音声ソフトが入っているので、これを「オン」にするとそれなりに操作できます。
「マネーリーダー」というアプリを開いて紙幣にアイフォンを近づければ「千円」などと読み上げます。海外の紙幣にも対応しています。
ナビアプリは目的地までの道案内だけでなく、周りのお店や交差点・最寄り駅など音声で知らせてくれるので、どこにいるのかがよくわかり、移動の際にとても安心です。

こんな風に服部が便利に使っている道具が、かるがもさんのメンバーを通じてガイドヘルプを利用した中途視覚障害の方に情報として届いたら嬉しいなと思います。

そして、今年もメイン講師で歩行訓練師の山本ひでき先生がおみえになっていたので、昼食の時間に歩行訓練の現状についてお聞きしました。
視覚障害者の歩行訓練というと必ず白杖を使わなければいけないと思われがちですが、弱視の方の場合は、必要な時に取り出して使うのもよいそうです。
近所の目が気になり家の近くでは使わないけれど、駅や知らないところに行ってサポートを受けたいときに出すというケースもあるそうです。
また、出発地から目的地まで安全に歩けるコースを歩行訓練師の目を借りて、一緒に考えるのも広い意味での歩行訓練になるそうです。

特に豊橋市では、毎年福祉サービスとして10名分の枠が用意されているので、大いに利用して安心・安全に外出できる方が増えればと言われていました。
かるがもさんのガイドを受けて外出するもよし、歩行訓練を受けて一人で出かけられるようになるのもよし、外に出られる視覚障害者が増えることを願っています。

講座を受けてくださった新規のみなさん、フォローしてくださった山本先生、かるがものみなさん、ありがとうございました。(服部)

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