UDCASTによるバリアフリー映画会

10月3日(土)豊橋市文化会館にて「二宮金次郎」のバリアフリー映画会がありました。

場面の状況のわからない視覚障がい者やせりふのわからない聴覚障がい者には映画鑑賞は大変で、
これまでのバリアフリー映画会では、場面の説明を館内にFM電波で飛ばしたり、字幕を付ける形でした。

今回の映画会は、スマートホンアプリのUDCASTに対応したものでした。
映画の配給元は、アプリ用の音声データと字幕データをサイトに登録します。

観客は、上映前にアプリのインストールと視覚障がい者は音声データを、
聴覚障がい者は字幕データをダウンロードしておきます。

視覚障がい者はスマホにイヤホンを接続し、
上映寸前にアプリを起動します。

アプリを使用すると、スマホのマイクが館内の音に合わせて、
場面説明をイヤホンに流し、字幕をスマホ画面に表示します。

こうすることで、一般の人も視覚障がい者も聴覚障がい者も
一つの会場で一緒に映画を楽しむことができます。

私は、以前の方法でのバリアフリー映画の上映にかかわったことがありました。
場面説明や字幕を準備し、一般のお客様を邪魔しないようにそれらを流すのは、
本当に大変なことでした。

配給元のバリアフリー映画に対する理解が徐々に進み、
アニメを含め、新作の邦画の多くにUDCASTのデータが用意されるようになりました。

障がい者のスマホ利用者が増え、
今以上に配給元が一本でも多くの映画にデータを準備してもらえればと願うばかりです。(蒲郡支店 吉見)

最新情報の一覧に戻る