花つれづれ9月 曙草(あけぼの草) 花言葉・・夜明け・静寂 

近頃は低山歩きがブームですね。今回は富幕山(とんまくやま)をご紹介します。この山は浜松と豊橋の境にある標高563Mの山。奥山高原駐車場から登山道に入り、山頂まで片道3㎞、浜名湖自然歩道のハイキングコースの一部になっています。山頂からは浜名湖・猪鼻湖・遠州灘・湖西連峰・富士山それからアクトタワーなど眺めることができます。豊橋側からも登れます。山野草の宝庫とあってハイカーにとても人気のある山です。土日の山頂は遠州弁と三河弁が飛び交います。

数年前、脇道にそれて歩くと丸木の橋が架かっており「あけぼの橋」と書いてありました。その時は意味が解らなかったのですが後日、曙草という花を見に行く橋だとわかりました。

9月のある日、あけぼの草の花だよりを聞き訪ねました。いつかのあけぼの橋を渡る頃から、クリーム色を帯びた白い1~2㎝の花がわ~っと現れました。花は星の形をしており背丈は50~100㎝くらいですが、1本に花が沢山咲いていて本当にきれい。それが道の右左にず~っと続いているのです。秘密の花園に来たようなワクワク気分で、もう感動そのもの。

あけぼの草は薬草のセンブリに似ており、花びらが5つに分かれた合弁花。花びらには紫色の斑点がいくつもあり、これを夜明けの星空にたとえたところからあけぼの草の名前が付いたといわれています。なんとなく幻想的ですね。
この秘密の花園は誰が名付けたのか「あけぼの街道」とマニア仲間に呼ばれているんです。
(浜北支店 M)

見渡せば あけぼの草の 銀河あり

最新情報の一覧に戻る