時期が少し遅れてしまいましたが、是非ともご紹介したい山野草のひとつが白玉星草です。湿地に咲き、すーっと伸びた細い茎の天こちょに直径数㍉の白い小さな丸花をつけます。群生している様がまるで星を散りばめたようなのでこの名がついたそうです。お菓子の金平糖に似ているところから金平糖草とも言われているとか。
この花は日本の固有種で東海地方に咲き、静岡県の西部が東限、しかも絶滅危惧種に指定されているそうです。愛知県では豊橋の葦毛湿原が有名で、静岡県では県立森林公園や銅鐸公園で見ることができます。
湿地で咲き広がる姿は小さな星くずが空から降ってきたようなミニミニの小宇宙をも感じさせてくれます。
古き良き時代の小中学生は横の関係はもちろんですが、縦の関係も良くできていて、余暇の遊びは上級生から教わったものでした。先輩と一緒に栗拾いに行ったり、柿の木の場所について行ったりと。
そんな中でのとびきりの思い出話。
三方原台地から浜北平野に下りてくる所にはあちこちに湿地がありました。そこにこの花が自生していたのです。当時は立派な名前は知らず「ほっそ」と呼んでいました。秋が来ると女の子たちはこの秘密の場所に行き、花を摘むのです。これを乾かして、白い花に絵具でいろんな色を塗るんです。それを家に飾り、楽しんだものです。ドライフラワーの先駆けだったのでしょうか。
今は昔 の思い出ですが、モノクロではなくカラーです。
花つれづれ10月 白玉星草(しらたまほしくさ) 花言葉・・純粋な心
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