ガイドヘルプ(移動介助)の基本 その9 

今回もガイド歩行の「移動介助の基本技術」〈場面7〉電車の乗降 の続きです。
ガイドヘルプのイラスト

○乗車
手順
①電車がプラットホームに入って停車したら、乗車口に垂直に向かいます。
②ガイドヘルパーは、必要に応じて視覚障がい者の手をドア付近の手すりに誘導します。
③ガイドヘルパーは、視覚障がい者に白杖で電車の床(ホームと車輌の間の隙間)を確かめてもらいます。
④ガイドヘルパーが先に乗車し、視覚障がい者が後に続きます。
⑤乗車後は、発車時の揺れで倒れないように、速やかに席へ誘導するか、吊革・手すりにつかまってもらいます。※電車とホームの隙間については、「10cmくらいの隙間があります。」などと言葉による説明しても良いでしょう。

 

○降車
手順
①ガイドヘルパーは、降りる駅に来る少し前までにドアの前まで誘導します。
②電車が停止し、ドアが開いたら、白杖でホームの床、車輌とホームの間の隙間・段差の有無を確かめてもらいます。
③ガイドヘルパーが先に下車し、視覚障がい者が後に続きます。

 

○ホーム、コンコース
※止むを得ず、一時的に離れなくてはならない時は、ベンチに座っていていただく等、不安にならないよう、また、不用意に移動されることのないような場所を選んで下さい。そうできない場合は壁や柱のそばを選び、必ずその壁や柱を手で確認していただくようにして下さい。そして、どのような場所であるかや、待っていただく時間もお伝えして下さい。安心して待っていただけるように配慮することが大切です。

 

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