11月5日 豊橋市立章南中学校で福祉教室が行われ、ガイドヘルプ「かるがも」の加藤さん、小野田さんと服部が「視覚障害体験」の講師として参加させていただきました。
1年生の生徒さんが午後の2コマを使って、手話・車いす体験・高齢者疑似体験・視覚障害体験の4つから2つを選んで受けていただく講座でした。
かるがもさんといっしょに福祉教室をさせていただく時は「視覚障害者のガイドヘルプ体験」がほとんどですが、今回は担当の先生から「見えない体験」をしたいとの提案があり、生徒さんにアイマスクを付けていただいて20分くらい過ごしました。
目が見えないということは、音や触った感じを大切にし、そこに集中することになります。
色紙を三角に折ったり、筆箱からシャープペンシルを出して自分の名前を書いたり、視覚障害者用テニスのボールを手から手へわたしたり、ボールの音を聞いてキャッチしたり投げたり…
みなさんまじめに目隠ししていたのか、初めは大騒ぎになりました。
でも慣れてきたら私たちの説明する声や周りの音に集中できるようになりました。
名前は、ひらがな・漢字などいろいろあったようですが、きれいに書けていたとかるがもの方が教えてくださいました。
恒例のバリアフリー絵本「しろくまちゃんのホットケーキ」を触る時間もとりましたがみんな嬉しそうに触ってくれていました(このときはアイマスクはしてませんでしたが)。
アイマスク体験がほとんどだったのでガイドヘルプの方法をちゃんとお伝えできず授業が終わってしまいましたが、校長室と教室の間を案内してくれた生徒さんは初めてとは思えないほど上手に服部の案内をしてくれました。
それにしても福祉教室はいろんな出会いがあるものです。
いつもらくなーるの訪問でお世話になっている社協南部居宅のケアマネージャーさんが「高齢者疑似体験」の講師で来ておられ、声をかけてくださいました。
かるがもの小野田さんは、章南中学の第1期卒業生だそうです。
この日の講義は「ようこそ先輩!」だったわけです。
それから視覚障害体験を担当してくださった女性の先生は、以前玉川小学校にいらっしゃったそうで、服部が「読み聞かせの会」にバリアフリー絵本を持って参加していた頃を覚えていてくださいました。
先生のサポートのおかげで生徒さんが集中して授業を受けてくださり、すてきな授業になりました。
最近の福祉教室は、「目の見える人は見えない人に何をすればいいのか?」ということだけにとどまらず、視覚以外の感覚を使って一定の時間を過ごすことで、自分と違う立場の人の気持ちを考えてみるというテーマでやらせていただけることが多くなってきました。
障害のある人もない人も共に暮らせる社会を目指しているらくなーるにはとても嬉しいことです。
元気な中学生のみなさんと交流でき、若さをいっぱいいただいてきました。
今回出会った1年生のみなさんが、どんな大人になっていくか楽しみです。
またどこかで会えたら声をかけてくださいね!