視覚障害者とスマホ

蒲郡支店の吉見です。
今月は敬老の日がある月で、らくなーるマッサージでは、高齢者の利用者さんに写真をプレゼントするキャンペーンを行なっています。
そこで本部から、
「吉見さん、スマホで写真を撮って本部に転送してください。」
と言われました。
私はスマホを使っていますが、全盲なので写真に関する操作をほとんどしていませんでした。
そこでパートナーさんのスマホとデジカメで撮影してもらい、それをメールに添付して、本部に送りました。

そこで、「全盲でどうやってスマホを使うの??」とか、「写真撮らなきゃスマホ持ってる意味ないじゃん!!」
などと思う方が多いのではないかと思います。

昨年「6歳以上の国民の半数以上が、スマートフォンを所有している」とのニュースがありました。
しかし、視覚障害者には数%の普及率だと思います。
実は、スマートフォンの基本ソフト(OS)には、どの機種でも視覚障害者が音声で操作できる機能を組み込んであります。
それを設定することで、メールを読み書きしたり、インターネットを検索したり、音楽を聴いたりする事が、まったく目の見えない私たちにも出来るようになります。

スマホからの音声を頼りに操作します

確かに写真を撮る喜びには恵まれません。
でも、カメラはそれこそ私たちの目の代わりになってくれることもあります。
色を識別することで、取り込んだ洗濯物から靴下の色あわせが出来ますし、「赤いきつね」と「緑のたぬき」を食べ間違えることはありません。
明るさが分かれば、照明のつけ忘れ・消し忘れを防ぐ事が出来ます。
また商品に添付のバーコードを読み取ることで、その内容を知ることが出来ます。

「視覚障害者がスマホを使うなんて知らなかった!!」
と思ってる人たちに、「視覚障害者だから・・・」とか、「視覚障害者ではこんなこと・・・」と言う思いをひとつでも減らしてもらい、私たちの可能性を見出してもらえればと思っています。

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