視覚障害者とATM 

点字や音声で図書データを提供してくれる図書館から寄付の依頼があり、
郵便振替用紙が入っていました。

しかし、新型コロナの流行しているこの時期、
郵便局へ出かけるのははばかれるので、
スマートホンを使い、ネットバンクから送金しました。

振込先を検索するのに少し手惑いましたが、
全盲の私でも独力で手続きを完了できました。

ところで、視覚障がい者が金融機関と付き合っていくにはちょっと大変で、
特に多くのATMを自力で操作できません。

今、私が知る限りでは、視覚障がい者の操作を考慮しているのは、
郵貯銀行とセブン銀行です。
三井住友銀行も対応していると聞きますが、
このあたりではATMはないようで、確認できません。

それらのATMには受話器があって、
そこから流れる案内を聞きながら、
受話器にある数字キーを操作することで、
預金の引き出しや預け入れ、残高照会ができますが、
他口座への送金には対応してません。

年金や給料を引き出すのに、
家族やヘルパーさんに暗証番号を伝えることは
できれば避けたいと考えるのは私だけでしょうか??

郵貯のATMは、音声ガイダンスの操作では郵貯のカードしか利用できませんし、
セブン銀行のATMは、ほとんどの金融機関のカードに対応しているものの、
地銀や信金などの利用には手数料がかかります。

今後、セブン銀行以外のコンビニにATMを設置している金融機関が
視覚障がい者の操作に対応してくれたり、
地銀や信金のATMにも音声ガイダンスがあれば
多くの視覚障がい者が移動距離も短く
便利にATMが利用できるようになることを期待しています。(蒲郡支店 吉見)

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