老後の蓄え4

最近訪問先でお通じについて相談されることが時々あるので、
今回はそれについて考えていきます。

 

便秘はただ不快なだけでなく、
腸壁を傷つけたり、肌荒れや肥満の原因になるほか、
免疫を低下させ、感染症やがんに
なりやすい体質になるリスクがあります。

 

私はマッサージ師なので、「食事を見直して腸内フローラを・・・」
などの話はほかに譲り、日常の習慣から改善方法を探ります。

 

通常、朝食・昼食・夕食とほぼ決まった時間に食べますが、
朝食と昼食の間は5時間?昼食と夕食の間は7時間?
夕食と朝食の間が12時間くらいでしょうか??

夕食と朝食の間が長く、この間は寝て体を休めていて、
自律神経によって胃腸は活発に動いています。

この習慣を守ることが、お通じにはとても大切なのです。
夕食は、就寝後3~4時間で胃を通過し、
4~6時間くらいで小腸の終わりまで到達します。

 

目が覚めて朝食をとって胃の内壁を刺激すると、
反射で小腸と大腸を隔てていた扉が開き、
一気に小腸の内容物が大腸に流れ込んで、
内圧の上昇で直腸まで到達していた前日の内容物が
押されて便意を感じてお通じがあるのです。

 

このリズムを乱さないことが、お通じを改善する第1歩です。
そのためには、まず自律神経の乱れを起こさないように、
昼は活発に・夜は静かにと昼夜にメリハリをつけるようにします。

 

 

ストレスなども自律神経を乱す原因になるので、
心当たりのある方は改善を考えましょう。
胃腸は、就寝時の呼吸でも伸縮する腹筋の刺激でより活発に動くので、
腹筋を強くすることもお通じの改善になります。

 

朝食後30分くらいしたら、
便意がなくても一度トイレに行くことを習慣にしましょう。

昼食や夕食時でも小腸と大腸を隔てた扉は開くので、
朝に限らず、少しでも便意があったら、トイレに行きましょう。

 

夜床に就いたとき、おへそを中心に半径10cmくらいの円周を
時計回りに指で押さえるのも腸の動きを促すのに有効です。
また、朝起きたときにコップ1盃程度の水を飲むのも効果的です。

快眠・快食・快通と1日を快適に過ごし、元気に長生きしましょう。

 

次回は最終回として、
これまで紙面を汚してきた吉見の健康ってどうなんだ
ってことで完結したいと思います。

 

今回の簡単な筋トレは「肩ブリッジ」です。
ターゲットは腹筋とおしりの筋肉です。
仰向けに寝て膝を立て、膝から肩までが
一直線になるところまで一気におしりを上げ、
ゆっくりおろします。

おしりは床に触れる手前で止め、また持ち上げます。
以前紹介した「ブローイン」の呼吸法を合わせて、
上げる時に吸って、おろしながらはくとより効果的です。
上げる時におしりを、おろす時におなかを意識しましょう。
(蒲郡支店 吉見)

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