2012年1月にスタートした一般社団法人MTKらくなーるマッサージは設立から今年で13年目になります。豊橋・豊川を中心にした本部、浜松、浜北の3事業所で活動しています。皆様に支えていただいてここまでこれたこと、心より感謝いたします。らくなーるでは、視覚障がいマッサージ師と晴眼パートナーが、二人一組でご自宅や施設を訪問します。自分で体を動かしづらい方の「動かすお手伝い」をするのが私たちの仕事です。
らくなーるマッサージの施術は、一般のマッサージのイメージの揉みほぐす・なでさするにとどまらず、「関節リラクゼーションテクニック」を中心に行います。「関節リラクゼーションテクニック」とは、関節運動を利用して筋肉を安全に効率よく運動させる方法です。筋肉を安全に動かすためには姿勢が大事です。体に負担のかからないAZPという姿勢に近づけながら動かすのです。
らくなーるで行っている「リラクゼーションテクニック」は、一般の方には体験会、対象となる利用者さんにはトライアル(お試し)で感じていただけます。コロナ禍で体験会やトライアルを控えていましたが、昨年は車いすのガイドヘルプボランティアの方や介護福祉士実務者研修の生徒さんに下肢のリラクゼーションテクニックを体験していただくことができました。片足のみの施術でしたが、施術を受けた足が軽くなり、同側半身が暖かくなったとの感想をいただきました。
日々の施術では、寝たきりで関節拘縮や筋肉の萎縮により上下肢が動かしづらい利用者さんの姿勢をAZPに近づけて関節運動を行えば、萎縮している筋肉を少しずつでも動かすことができます。続けて動かすことで、痛みが減り、介助すれば座位がとれるようになった方もいらっしゃいます。関節を動かすことで可動域の維持や拡大が可能になると着替えやおむつ交換など介護する方の負担が減り、喜ばれます。
AZPや関節リラクゼーションテクニック、訪問マッサージにご興味のある方、ぜひ体験やお試しを受けてみてください。らくなーるのスタッフがうかがいますのでお気軽にご相談ください。(本部 服部)