かわいいインタビュアー

あと1週間ほどで夏休みが終わるという日の午後、豊橋市立花田小学校2年生の女の子3名がわが家へ来ました。「花田校区のすごい人 すごいもの調べ」という課題で目の見えない私にインタビューに来てくれたのです!提案してくれたのはらくなーるのパートナーIさんで、娘さんとその友達を連れてきてくれました。
自己紹介では、名前を言った後「ハグしていいですか?」 「握手していいですか?」なんてかわいいごあいさつ。
「目が見えなくても声で誰が誰だかわかるのですか?」
「得意なことは何ですか?」
「苦手なことは何ですか?」
一人ずつ質問して答えをメモしてすごい集中ぶりでした。
質問タイムの後には私の得意な絵本の読み聞かせです。
地域の小学校で毎月絵本の読み聞かせをしていますが私が読むのは目が見える人も見えない人もみんな楽しめる「バリアフリー絵本」なのです。本を見開きにすると、片方には普通の文字と点字シール、もう片方には布や毛糸・身の回りにある素材を使って触ってわかる絵があります。私は絵本の内容を点字ディスプレーに取り込んで読みます。絵本は教室では、先生や高学年なら生徒さんにめくるのを手伝ってもらいます。今回はIさんが手伝ってくれました。

豊橋にあるバリアフリー絵本は、今から20数年前に全盲の男の子が楽しめる本を作ろうとそのお母さんと仲間たちがボランティアグループ「グルンパの会」を結成しそこでたくさんの本が作られました。その男の子大林えいき君は、視覚障がい児では豊橋で初めて地域の小学校に通ったのです。しかも花田小学校だったのです。大林君の本が後輩のかわいい3人の女の子に喜んでもらえるきっかけがつくれてとても嬉しかったです。
そして目が見えない私ととっても自然に遊んでくれて楽しい時間でした。
大林君は現在27歳。全盲伝道師として京都で活躍しておられます。今回の3人のインタビュアーたちがもう少し大きくなったら目が見えない人の仕事のことなども知ってもらえる機会がつくれたらと思いました。(本部 服部)

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